前回は,ドイツ語式音名が「C(ツェー),D(デー),E(エー),F(エフ),G(ゲー),A(アー),H(ハー)」とお伝えしました。
ではこれにシャープ(#:半音高い)やフラット(b:半音低い)がつくとどうなるでしょうか?

ドレミのイタリア語式では「ド シャープ,ミ フラット」などと表していましたが,一つの音を表すのに五文字も使うのは大変ですよね!
一方ドイツ語式音名はもっとシンプル。基本的に,シャープの場合は語尾に「is」,フラットの場合は語尾に「es」をつけるだけ!
例えばC(ツェー)のシャープは「C」に「is」をつけて「Cis」。これは「ツィス(あるいはチス)」と読みます。
D(デー)のフラットは「D」に「es」をつけで「Des」。これは「デス」と読みます。簡単でしょ!?
ただ,2つ例外があります。
例外①母音の音名(「E」と「A」)のフラットは,「es」ではなく「s」をつけ、それぞれ「Es(エス)」と「As(アス)」になります。
例外②「H」のフラットは「Hes」ではなく「B(ベー)」なんです。

下に一覧をまとめましたので,ぜひ覚えてください。


練習の時は極力「ドレミ」を使わずに,ドイツ語式音名を意識的に使うようにしてくださいね!

(執筆者:MT)